AWS(Amazon Web Services)は、クラウドコンピューティング分野で世界的に有名なプラットフォームです。近年、多くの企業がAWSを利用して、効率的かつ柔軟なITインフラを構築しています。また、個人やスタートアップ企業にとっても、AWSは手軽で使いやすいクラウドサービスを提供しています。

AWSは、多種多様なサービスを提供しており、その範囲は広範囲です。データベース、ストレージ、ネットワーキング、人工知能、機械学習、セキュリティなど、あらゆるITニーズに対応するサービスが揃っています。

AWSの特徴である、手軽で使いやすいという点を最大限に活かすためには、それを使いこなす要員(社員)を確保する事が大事です。使いやすいとは言っても、最初から使いこなすことは難しいため、社員のレベルや予算に応じて最適な研修を選択し、継続して学ぶことでAWSを使いこなす人材を確保する事ができます。近年、対面での研修サービスの他に、オンラインの研修サービスで学ぶことも可能になり、様々なサービスが存在しています。

本記事ではオンライン研修サービス「BFT道場チョイトレ AWS研修 初級編」を紹介します。研修内容、レベル感、おすすめポイントの観点から詳細に説明していきます。この記事を読むことで、AWS研修プログラムでどのような事を学ぶのかをイメージできるようになり、AWS活用のための人材確保に向けた計画が立てやすくなるはずです。

AWSとは?

AWSとはAmazon Web Servicesの略で、Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービスです。AWSを利用することでサーバ、ストレージ、データベース、ネットワークなどを、必要な時に必要なだけ従量課金で利用することができます。AWSは世界中で多くの企業や個人に利用されており、日本においてのクラウドサービス利用トップのシェアとなっています。

参考:株式会社MM総研「国内クラウドサービス需要動向調査」(2022年6月時点)

AWSを利用する企業や個人が増えるにつれて、AWSのスキルを持った人材の需要も高まっています。

「BFT道場チョイトレ」AWS研修のメリット

「BFT道場チョイトレ」のAWS研修を受講することで、以下のようなメリットがあります。

実務で必要なスキルを身につけることができる

AWS研修を受講することで、AWS環境の構築に関する基礎的な知識を学ぶことができ、業務に役立てる事が可能になります。AWSに対する知識を持っていない場合、自社でAWSをどのように使用しているかを把握できないため、障害が発生した際に適切な対処を行う事ができない可能性がある他に、必要以上にリソースや機能を使用する事で、費用の無駄遣いをしてしまう事も考えられます。

しかし、AWS研修を受講することで、基礎的な知識を得る事ができるため、現場で起きていることを理解できるようになります。そうすることで、AWSを適切に利用する事ができるようになり、AWS利用によるメリットを会社として享受する事が可能になります。

社員のレベルに応じた研修を受講できる

AWS研修では、受講者のレベルに応じて、さまざまな研修コースが用意されています。初心者向けから中級者まで、幅広く研修が展開されているため、自分のスキルに適したコースを選択できます。社員一人ひとりがレベルに応じた研修を受けることで、効率的にAWSの技術を習得することが可能となります。

オンライン研修で業務都合に合わせて受講できる

現場業務で忙しいエンジニアにとって、研修を受講しようとしても業務都合によって受講できないというスケジュール面での悩みをよく聞きます。「BFT道場チョイトレ」は業務都合に合わせて講義を選択できます。具体的には、1回3時間の研修を受講者のスケジュールに合わせて自由に選択が可能です。3ヶ月先までの開催スケジュールをカレンダー形式で見ることができるため、自身の業務都合を考慮したうえで受講スケジュールを調整できます。

「BFT道場チョイトレ」は、現場業務で忙しいエンジニアでも、効率的に研修を受講できるオンライン研修です。詳しくは以下をご確認ください。

BFT道場チョイトレを詳しく見る >

ここからは、「BFT道場チョイトレ」の「AWS初級編」が、実際にどのような研修内容なのかを紹介していきます。AWSの研修に興味のある方はぜひそのまま読み進めてください。

BFT道場チョイトレ AWS初級編

AWS初級編の概要と目的

AWS初級編の研修では、全3回のコースを通じて、以下の学習目標が設定されています。

第1回

AWSの代表的な基盤サービスの理解

  • VPC(ネットワーク)
  • EC2(サーバ)

同サービスの使用方法及び構築スキルの習得

第2回

AWSの代表的な基盤サービスの理解

  • ELB(ロードバランサ)
  • RDS(データベース)
  • S3(ストレージ)

同サービスの使用方法及び構築スキルの習得

AWSのサービス同士(ELB(ロードバランサ)と EC2(サーバ))の接続方法習得

第3回

AWSの代表的なサービス同士の接続方法習得

  • EC2とRDSの接続
  • EC2とS3の接続

AWSの仮想サーバ自動スケール機能の構築スキル習得

この初級編の研修を通じて、受講者はAWSの基本的なサービスとその利用方法について理解を深め、AWSの基盤を利用してシステムを構築・運用する基本的なスキルを習得することを目指します。これにより、AWSを活用した現場プロジェクトへの適用と貢献度を高めることが可能となります。

AWS初級編の研修内容

各コースの研修内容を確認していきましょう。

第1回の研修内容

AWSが提供する機能の1つである、VPC(仮想ネットワーク)とそのネットワーク上で稼働するEC2(仮想サーバ)について、概要を理解した後に、実際に構築を行っていきます。VPCとEC2について、それぞれ解説します。

ダイアグラム  中程度の精度で自動的に生成された説明

VPC(Virtual Private Cloud:仮想ネットワーク)

VPCを用いて独自の仮想ネットワークを構築する事で、AWS上で稼働する仮想サーバをセキュアに使用する事が可能となります。一般的にネットワーク環境の構築に必要なIPアドレス、サブネットの設定や、インターネットゲートウェイの設定をする事で、インターネットとの通信が可能となります。

VPCの構築ポイントとして、アベイラビリティゾーンを考慮する事で、可用性を高めた環境を構築する事が可能です。アベイラビリティゾーンとは、AWSのリージョン(物理的な場所)内において物理的に分離された環境の事です。アベイラビリティゾーンを考慮して環境を構築する事で、障害発生時においてもシステムの稼働を継続する事が可能です。

EC2(Elastic Compute Cloud :仮想サーバ)

EC2とは仮想サーバをAWS上で構築できるサービスの事です。 EC2ではサーバのことをインスタンスと呼び、インスタンスのタイプを選択する事でサーバのスペック(CPUやメモリなどの組み合わせ)を決定します。アプリケーションが必要なリソースに合わせて、適切なインスタンスタイプを選択する必要があります。インスタンスタイプを選択した後は、OSとストレージを決定し、インスタンスを作成する事ができます。

EC2の特徴は、①サーバの構築が管理画面をクリックするだけでできるという手軽な点、②リソースの使用状況によりスペックを増減させる事ができる点、③サーバを稼働させた分だけ費用が必要という点、④システムの冗長化が容易にできる点、この4つがあります。

第2回の研修内容

第2回はAWSの代表的なサービスである、 ELB(ロードバランサ)、RDS(データベース)、S3(ストレージ)について、概要を理解した後に、実際に構築を行っていきます。最後に、ELB(ロードバランサ)と EC2(サーバ)の接続方法について習得を目指します。それぞれのサービスの概要を簡単に説明します。

グラフ が含まれている画像  自動的に生成された説明

ELBはElastic Load balancerの略で、外部からのトラフィック増大による負荷を複数のサーバ(EC2インスタンス)に均等に分散させる役割を果たします。負荷を分散させる事をロードバランシングと呼び、次のように定義されています。

(参考)「ロードバランシングとは、同種の複数の機器やシステムの間で、負荷がなるべく均等になるように処理を分散して割り当てること。そのような負荷の振り分けを行う機器やシステムをロードバランサ(load balancer)という。通信ネットワーク上で、外部からサーバへの処理要求やデータ送信要求を複数のサーバ機で分散して処理することをサーバロードバランシング(SLB:Server Load Balancing)という。(参考:IT用語辞典 e-Words

AWSでは、物理的な負荷分散装置を設置するのではなく、クラウド上で提供するサービスとして、ロードバランシングを実現しています。これにより、障害発生時や、リソース拡張の際にサービスの提供を停止することなく、高可用性、スケーラビリティを実現する事が可能です。

RDSは、Relational Database Serveceの略で、AWSが提供するフルマネージド型のリレーショナルデータべースです。RDSを使用すると、MySQL、PostgreSQL、Oracle、SQL Serverなど一般的に使用されるデータベースを簡単に使用する事ができます。データベースの構築や環境の変更も管理画面から簡単に行う事ができるため、ユーザの管理負荷が低く、ストレージの追加やバックアップの取得も容易で、運用負荷、運用コストの削減につなげることができます。

第3回の研修内容

第3回はAWSの代表的なサービスである以下のサービスの接続を行っていきます。

  • 「EC2(仮想サーバ)」 と 「RDS(データベース)」
  • 「EC2(仮想サーバ)」 と 「S3(ストレージ)」

さらに、AWSの仮想サーバ自動スケール機能(Auto Scaling)について説明した後、実際に動作確認を行います。

カレンダー  低い精度で自動的に生成された説明

EC2インスタンスは、様々なAWSのサービスと接続・連携する事ができます。ここでは例として、RDS(データベース)とS3(ストレージ)の接続について、また、自動スケール機能についても概要を説明します。

RDSとはデータベースを稼働する環境を提供するサービスの事です。RDS上では、「MySQL」や「Oracle」など様々なDBMSを稼働させる事ができます。EC2インスタンスとの接続は、管理コンソール上から簡単に設定する事ができます。セキュリティグループの設定を適切に行うことでセキュリティを確保したうえで通信する事ができます。

S3とは、Simple Storage Serviceの頭文字Sを使用してS3と呼んでいるクラウドストレージです。大量のデータやファイルを保存する事が可能です。データは複数のデータセンターに分散保存され、物理的な障害に対して非常に強い耐性を持っています。S3はイレブンナイン(99.999999999%)の耐久性をほこり、データの損失の可能性は非常に低いと言えます。EC2インスタンスとの接続は管理コンソールから簡単に行う事ができます。この簡単に接続する事ができる点が、AWSの利用価値が高い理由のひとつです。

次に、自動スケール機能(Auto Scaling)について説明します。これはアプリケーションやシステムの負荷の変動に合わせて、自動的にインスタンスの数を増減させる機能の事です。自動スケールの対象となるEC2インスタンスをグルーピングし、自動スケールが作動する条件(CPU使用率、ネットワークトラフィックなど)を設定する事で、実際に負荷の増減があった際に、インスタンスを自動的に増減します。自動スケーリングを使用する事で、アプリケーションやシステムは負荷の変動に合わせて自動的にスケーリングし、柔軟に稼働する事ができます。それにより、パフォーマンスの向上やコストの最適化を実現します。 

レベル感

「BFT道場チョイトレ」AWS初級編では、実際にAWSのサービスを使用して、構築や設定を行うことで、より実践的なスキルを習得することができます。研修のレベル感は初級者向けとなっており、AWSの基礎知識がない方でも安心して受講することができます。

AWS研修をおすすめしたいポイント

BFT道場チョイトレのAWS研修は、AWSの基本的なサービスや概念を学ぶことができ、また、実際にAWSのサービスを使用するので、より実践的なスキルを習得することが可能です。AWS初級編は、以下の3つのメリットがあります。

  • AWSに必要な基礎知識を体系的に学習できる
  • 実際にサービスを使用することで、学習内容が定着するコンテンツとなっている
  • 現場で実際に使われる業務観点から学べるため、学習の効率が高まる

BFT道場チョイトレのAWS初級編は、AWSの基礎的なスキルを習得したい方に最適な研修です。研修の詳細については、BFT道場のウェブサイトをご覧ください。

まとめ

本記事では、オンライン研修サービスである「BFT道場チョイトレ」のAWS初級編の概要や目的、研修内容について解説してきました。本研修は、AWSスキルを効率良く身につけたい方々に特におすすめの研修内容となっております。また、コンテンツを提供している「BFT道場チョイトレ」の概要と特長は以下の通りです。

BFT道場チョイトレとは?

「BFT道場チョイトレ」は、多忙な現場で活躍するエンジニアたちに広く利用されているIT研修サービスです。定額制・受け放題の体系により、限られた予算の中でも多数の社員に学習の機会を提供することができます。また、受講者は、自身のスキル向上プランに合わせてコースを選ぶことが可能です。

BFT道場チョイトレの特長

業務都合に合わせて講義を選択できる

1回3時間の研修を受講者のスケジュールに合わせて自由に選択できます。3ヶ月先までの開催スケジュールをカレンダー形式で見ることができるため、ご自身の業務都合を考慮したうえで受講スケジュールを調整できます。

3営業日前まで予約ができる

予約専用サイトから3営業日前まで受講予約が可能です。そのため、忙しく日々予定が変化しやすい現場のエンジニアの方も、少しの時間を有効活用し、スキルアッププランを実現できます。詳しくは以下をご確認ください。

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