目次
はじめに
昨今、盛り上がりを見せているVR(virtual reality)市場。ゲーム機器としての活用だけでなく、ファッション業界や広告業界、医療業界など、多様なビジネスへの活用が進められ、今が最もアツいITコンテンツといっても過言ではないでしょう。
しかし、日本国内でのVR人口はまだまだ少なく、その希少性の高さから世界のVR界隈では「幻の妖精」と呼ばれているとか。
今回は、VR完全初心者で、且つITリテラシーの極めて低い社会人1年目の営業ウーマンの筆者が、VR機器の代名詞Meta Quest 2を購入し、実際に使ってみるまでの体験を踏まえて、自分なりに点数を付けてみたいと思います。
- 価格
- 見た目
- 軽さ
- 操作性
- 手軽さ
- 没入感
- 映像美
- 楽しさ
Meta Quest 2 (Oculus Quest 2)とは?
現時点では、ゲームに馴染みの薄い人は、そもそもMeta Quest(メタ クエスト)の存在を知らない方も多いのではないでしょうか。筆者も今回体験するまでは聞いたこともありませんでした。
Meta QuestはFacebookの一部門であるOculus VRが開発したバーチャル・リアリティ・ヘッドセットの事です。2019年5月21日に発売されたOculus Questの後継として2020年10月13日に発売されたのが今回、体験するMeta Quest 2になります。デバイスは完全なスタンドアローン型(他の機器に接続しなくて良いやつ)で、コントローラーが2つ付属されています。
なお、 Metaの社名変更に伴い「Oculus Quest 2」が「Meta Quest 2」へ改名されました。
なぜMeta Quest 2?
VRプレイ時間なんと!6千時間を超える同僚が、数あるVR機器の中からOculus Quest 2を勧めた理由からお話します。
VR機器は大きく2種類に分けられます。スマートフォンをセットするVRゴーグルと、映像機器を内蔵したHMD(Head Mounted Display)です。ただHMDに比べVRゴーグルはVRの醍醐味である没入感が得られにくいと言われています。
VR初体験!!
Meta Quest 2とのご対面!
いよいよVR機器との初対面です。
Meta Quest 2を開けた時にまず一番驚いたのが、デザイン性の高さです。黒くてゴツゴツした複雑なつくりをイメージしていたのですが、見た目はとてもシンプルで白を基調とした全体的に丸みを帯びた柔らかいシルエットとなっています。
中には、本体、コントローラー、クイックスタートの説明書、安全保障ガイド、充電アダプター、眼鏡用スペーサーの6点が入っていました。
先ず初めてみる!
まずは本体右サイドにあるボタンを長押しし電源ONにした後、ヘッドセットを頭部に装着します。
こんな感じです。
その後は画面に表示される指示通りに、使用言語や、透明度、Wi-Fi等の基本設定を進めていきます。基本的な設定が済んだら、最新のソフトウェアにアップデートする為、一度ヘッドセットを外し充電コードに接続します。アップデートが済んだらOculusモバイルアプリを起動させ、Facebookアカウントでログインします。
モバイルアプリ上でユーザー名やFacebookの設定を行い、自分の関心のあるカテゴリーをいくつか選択します。筆者は”健康・フィットネス”、”ライブイベント”、”シューティングゲーム”、”音楽・リズム”、”クリエイティビティ”の5つを選びました。ほかにも”パズル”、”ゲーム”、”没入感溢れる動画”などのカテゴリーがありました。次に、Oculusモバイルアプリとヘッドセットをペアリングし、再びヘッドセットを装着します。
いざVRの世界へ
ヘッドセットを装着すると、すぐにホーム画面に入ります。この空間がとにかくすごい。
目の前にはアジアンテイストな空間が広がり、悠久な自然に囲まれた夕暮れの落ち着いた雰囲気が漂っています。台湾の九份を彷彿させるような、秋の京都のようなそんな空間です。自分自身は一人称視点で畳張りの城のような場所に立っています。足元では池で鯉が自由に泳ぎ回り、手を伸ばせば水に触れてしまいそうなほど精工な映像です。
その後、ホーム画面上で“First Steps”を選択すると、Oculus Questのチュートリアル動画が流れます。青や紫など、神秘的な自然に包まれ、すぐそばに流れ星が落ちてくる様子は圧巻です。
チュートリアル動画を視聴した後は、コントローラーの使い方について、実践を交えながら学んでいきます。宇宙空間のような場所で、目の前にある立方体をつかんで投げてみたり、ロケットを飛ばしたり、的を目掛けて銃を撃ってみたり。数十分もしないうちに、ここが東京のオフィスの一室であることを完全に忘れてしまいました。周りからしたら急にしゃがみこんだり、何もない空間に向かって手を伸ばしたり、さぞ滑稽に見えたかもしれませんがもはやそんなことは気になりません。
生まれて初めて”没入感”を味わった瞬間でした。ここまできたら、もうVR信者の一員です。ものの40分。プレイ時間6千時間の師匠がVRの沼にハマる理由が分かります。
Meta Quest 2の初体験を終えて
Meta Quest 2を体験してみた感想を、冒頭で記載した8つの項目に沿って五つ星を満点として感じたままに述べていきます。
- 価格 ・・・★★★★
少なくとも10万円はするものだと思っていた為、この値段で、このクオリティのVR体験ができるのはすごい。決して安価なものではないがお値段以上の価値があり!と思いました。
- 見た目・・・★★★★★
Facebook発信のVR機器という事もあり、いかにもSNS映えしそうな見た目。ゲームオタク感が全くありません!
- 軽さ ・・・★★★
軽い。ただ、長時間つけていると頭が重く感じました。
- 操作性・・・★★★★★
文句なしの満点。音声と映像に従うだけなので説明書嫌いな筆者でも簡単に始められました。
- 手軽さ・・・★★
十分なスペースが取れれば快適に楽しめます。ただ、一般家庭で十分なスペースを確保できるかが懸念点です。また、長時間つけているとVR酔いを感じそうでした。
- 没入感・・・★★★★★
没入しすぎて怖いぐらいの没入感を得られました。文字通り現実逃避できてしまいます。
- 映像美・・・★★★★★
正直、期待以上の美しさでした。興奮と感動で危うく涙を流すところでした。両親や祖父母など、親戚中に体験させてあげたい。
- 楽しさ・・・★★★★★★★
5点満点だったことを忘れるぐらい楽しかったです。
終わりに
おばあちゃんがボクサーになったり、少年が宇宙飛行士になったり。現実世界では不可能な体験を可能にするVR。「なんにだって、なってやれ」というメッセージと共に付けられた、Meta Quest 2の日本オリジナルタグラインにVRと、これらの世界の無限の可能性が詰まっていると感じました。