はじめに
皆さんは世界で有名なビジネスパーソンと言えば、誰を思い浮かべるでしょうか。筆者は故・スティーブ・ジョブズが真っ先に頭に浮かびます。彼のプレゼンテーションは毎回多くの人の心を掴んできたのではないでしょうか。規模は違えど、職場やその他の集まりでプレゼンテーションをした経験のある方、多いと思いますが、今回は前回に続き、Google Workspaceのプレゼンテーションソフト「 Googleスライド 」について、ご紹介したいと思います。
冒頭に例として出したのがあまりにも大規模で世界的なものなので少し遠い存在に見えたかもしれませんが、職場・学校・教室・イベント・その他コミュニティーまで、人が集う場において、その場を取り仕切ったり、集まった人たちに何かを伝えたり、といったことは立場に関わらず、非常に重要なスキルだと思います。
Googleスライド とは?

Googleスライドとは、Google社から提供されているプレゼンテーション作成ウェブアプリケーションで、Googleアカウントさえあれば誰でも無料で利用することができ、かつ複数のユーザーと同時閲覧、編集などが可能なソフトウェアです。
また、Office製品の代名詞と言えるMicrosoft社のPowerPointと互換性があるため、親しみやすいユーザーインターフェースでPowerPointを使ったことのある方であれば、すぐにでも使いやすいのが魅力と言えます。
Googleスライドの強みは?
Googleスライドの強みについてご紹介していきます。
プレゼンテーションソフトウェアの代名詞Microsoft PowerPointとの互換性
これまでご紹介したGoogle Workspaceと同様の強みとなりますが、互換性は大事です。いくらブラウザひとつで完結する手軽さがあっても、取引先や他社とのやり取りに困るようでは仕事になりません。
現在最もポピュラーなMicrosoft PowerPointとの互換性が担保されているところは利便性に直結していると言えます。
インストール不要、オンラインツールならではの手軽さと共有のしやすさ
Googleスライドは、PowerPointと違い、ソフトウェアを導入せず(アプリケーションをインストールせず)とも、Googleアカウントさえあればブラウザ一つで文書の作成・編集ができる点が大きな強みと言えます。
また、マルチデバイスに対応しているため、ご自宅やオフィスで作成したものを電車の中で、しかも、スマホで閲覧、修正できてしまいます。もちろん、オンラインを前提にしていることから、メールアドレスさえあれば、閲覧のみ、閲覧と修正両方など、といった具合で、権限を付け、共有をすることもできます。
人手に頼らない自動保存機能と自動バージョン管理機能
これまでのGoogle Workspaceのアプリケーションと同様ですが、実態がクラウドストレージ上に存在するため、自動的に保存され、バージョン管理までやってくれるので、人手による管理が不要という強みがあります。
そのため、うっかりミスをしてしまった際にも、自動で(勝手に)バージョン管理されているものから、戻したいものを選び、いつでも復元することができるのはまさにオンラインツールならではの強みなのではないかと思います。
Googleスライド の基本的な使い方
ここからはGoogleスライドの基本的な使い方についてご説明させて頂きたいと思います。
新しいスライドの作成と編集
まず初めに、Googleスライドの作成と編集方法について触れていきたいと思います。
- Googleホームページの右上(赤丸)部分をクリックし、スライドを選択


- 「新しいプレゼンテーションを作成」から作成したい任意のフォーマットを選択(ここでは例として「空白」を選択)

- 左上、「無題のプレゼンテーション」をクリックし任意のファイル名を入力して編集開始

以上で新しいプレゼンテーション作成が完了です。あとはMicrosoft PowerPointでお馴染みの要領で資料を作成していくだけです。もちろん、右側におすすめされているテーマを選び、お好みのスタイルに変更することも可能です。
作成したプレゼンテーションの共同編集
Googleスライドでは、上述の通り、作成したファイルを任意のユーザーと、容易に共同で閲覧・編集できることが強みと言えます。
- Googleスライドの画面にて画面右側に表示される「共有」をクリック

- 「ユーザーやグループと共有」のウィンドウが表示されたら、中央の「ユーザーやグループの追加」を選択し、共有したいユーザー名やメールアドレスを入力した上で、完了を押して共有

Googleスライド で作成したファイルを別の形式で保存
Googleスライドの強みでも触れましたが、GoogleスライドはMicrosoft PowerPointと互換性があり、
PowerPointのファイル形式で保存することができます。
他にも良く使われるPDF形式、スライド単位にはなってしまうものの、画像ファイル(JPEG、PNG)としても保存することが可能です。
- Googleスライドのトップ画面の「ファイル」メニューから「ダウンロード」をクリックし、任意のファイル形式を選択

Googleスライド の高度な使い方
Googleスライドの基本的な使用方法について紹介させて頂きましたが、他にも様々な使い方が可能です。ほんの一部にすぎませんが、少しマニアックな使い方についてもお伝えします。
外部アプリのアドオン
他のGoogle Workspaceのアプリケーションと同様、スライドにも役立つアドオンが沢山あります。例えばGoogle社のアプリケーションであるGoogleフォトから画像を挿入できるアドオンや、図形やその他の素材など、デフォルトで用意されていないオブジェクトを使えるようになるアドオンなど、用途に合わせて様々な便利な機能を拡張することができます。
- Googleスライドのホーム画面のメニューから「アドオン」→「アドオンを取得」をクリック

- 必要なアドオンを選択してインストール

多種多様なショートカットキーを活用した時短テクニック
最後に、Microsoft PowerPoint同様、数多くのショートカットキーが用意されており、多くの場合がMicrosoftのそれと同じ操作が可能ですが、ブラウザで動くWebアプリケーションと言うのもあり、ブラウザを操作するショートカットキーと重ならないよう設定されているように感じます。筆者は何回か失敗した経験があります。
一部、代表的なショートカットをご紹介します。
一般的な操作
新しいスライド | Ctrl+M |
スライドのコピーを作成 | Ctrl+D |
元に戻す | Ctrl+Z |
やり直す | Ctrl+Y Ctrl+Shift+Z |
コピー | Ctrl+C |
切り取り | Ctrl+X |
貼り付け | Ctrl+V |
選択したテキストまたは図形の書式をコピー | Ctrl+Alt+C |
選択したテキストまたは図形の書式を貼り付け | Ctrl+Alt+V |
リンクを挿入、編集 | Ctrl+K |
リンクを開く | Alt+Enter |
削除 | Del |
すべて選択 | Ctrl+A |
選択を解除 | Ctrl+Shift+A |
検索 | Ctrl+F |
検索と置換 | Ctrl+H |
もう一度検索 | Ctrl+G |
前へ | Ctrl+Shift+G |
開く… | Ctrl+O |
印刷 | Ctrl+P |
保存 すべての変更は自動的にドライブに保存されます | Ctrl+S |
テキストの書式を扱う操作
太字 | Ctrl+B |
斜体 | Ctrl+I |
下線 | Ctrl+U |
下付き文字 | Ctrl+, |
上付き文字 | Ctrl+. |
取り消し線 | Alt+Shift+5 |
書式をクリア | Ctrl+\ Ctrl+Space |
フォントサイズを拡大 | Ctrl+Shift+> |
フォントサイズを縮小 | Ctrl+Shift+< |
左揃え | Ctrl+Shift+L |
右揃え | Ctrl+Shift+R |
中央揃え | Ctrl+Shift+E |
両端揃え | Ctrl+Shift+J |
段落を下に移動 | Alt+Shift+↓ |
段落を上に移動 | Alt+Shift+↑ |
インデント増 | Ctrl+] |
インデント減 | Ctrl+[ |
箇条書き | Ctrl+Shift+8 |
スライドショー(発表時)に使える操作
プレゼンテーション | |
プレゼンテーションを停止 | Esc |
次へ | → |
前へ | ← |
特定のスライドに移動(7 を押してから Enter キーを押すと、7 枚目のスライドに移動) | 数字キーを押してから Enter キー |
先頭のスライド | Home |
最後のスライド | End |
スピーカー ノートを開く | S |
ユーザーツールを開く | A |
レーザー ポインタの切り替え | l |
印刷 | Ctrl+P |
字幕の切り替え(英語のみ) | Ctrl+Shift+C |
全画面表示の切り替え | F11 |
全面黒のスライドを表示 | B または . |
全面黒のスライドからプレゼンテーションに戻る | どれかキーを押す |
全面白のスライドを表示 | W または , |
全面白のスライドからプレゼンテーションに戻る | どれかキーを押してください |
一例としてご紹介させて頂きましたが、この他にもGoogleスライドには様々なショートカットキーが存在します。使用できる全てのショートカットキーについては、以下をご覧ください
おわりに
いかがでしたか。Googleスライドは、Microsoft PowerPointに比べたら一見見劣りする部分もありますが、オンラインならではの強みを持っています。
東京では4度目の緊急事態宣言がなされようとしています。こうした時代だからこそ、みんなで共有し、閲覧・編集できるオンラインツールの強みを活かせるのではないでしょうか。
この記事がみなさんの職場やコミュニティーにおけるワークスタイル変革の一助となることを願っております。
そのGoogle スプレッドシートの強みと使い方について見ていきたいと思います。他のサービスについては、以下の記事でもご紹介しておりますので合わせてご確認ください。
デジタルワークスタイルを後押しする Google Workspace(旧 G Suite)を使いこなそう!
Google Workspaceを使いこなそう! Googleカレンダー を活用したスケジュール管理!
Google Workspaceを使いこなそう!オンラインでのドキュメント(Word)作成 Googleドキュメント