本記事の執筆にあたり、参考にさせて頂いた記事の文章が、一部そのまま残っている事実が判明したため、内容を修正させて頂いております。
引用元の記事執筆者の方、並びに読者の皆様、そして関係各位にご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした。この場をお借りしてお詫び申し上げます。
改めて、執筆時に参考にさせて頂いた記事を明示させて頂きます。

https://qiita.com/maekawawawa/items/b9c7b866f5ee31d2acd3
https://enpreth.jp/media/microsoft-power-automate-action/

はじめに

先日あるIT系のニュースを見て、正直驚きました。どんなニュースかといいますと、Microsoft社がRPA ツールを無償でリリースしたというニュースです。

米Microsoftは3月2日(現地時間)、RPA ツール「Power Automate Desktop」の無償提供を、Windows10ユーザー向けに始めた。オンラインイベント「Microsoft Ignite 2021」で発表した。

Power Automate Desktopは、マウスのクリックやキーボード入力などの動作を自動で実行させられるツール。動作の組み合わせは、GUIのメニューをドラッグ&ドロップなど、コードを書かずに設定できる。ユーザーがデスクトップや「Microsoft Excel」などのアプリケーション上で行った操作を記録して再現することも可能だ。

 Power Automate Desktopは専用サイトで配布中。開発中の機能を早期提供する「Windows Insider」のプレビュー版にも今後数週間以内に搭載する。

 Microsoftは2020年9月に、Power Automate Desktopのプレビュー版を一部のユーザーに公開していた。同社はMicrosoft Ignite 2021で、Excelの数式をベースにしたプログラミング言語「Microsoft Power Fx」も発表しており、ローコードツールの普及や拡充を進めている。

ITmedia NEWS Microsoft、自社製RPAツールを全Windows 10ユーザーに無償提供 マウスクリックやキーボード入力をGUIで自動化

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)・業務自動化という分野は、エンタープライズ市場でも注目されている分野で、2019年度では、企業向けソフトウェア分野で最も成長した領域であり、62.9%も伸びたそうです。そんな中、無償でかつ、Windows公式でRPA ツールを提供するというニュースだったのです。

働き方改革で、RPAや業務自動化という言葉は聞いたことはあるけど、詳しくは…そんな方もいらっしゃるかもしれません。いざ業務自動化を!と考えていらっしゃる方もおられるかと思います。

今回は、そもそもRPAって?という話から、複数回に分けて使い勝手などをご紹介していきたいと思います。

そもそも RPA って?

業務効率化や生産性向上を実現するテクノロジーとしてRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)が注目されています。
では、RPAとはなにを指すのか。ですが、PCなどを用いて行う一連の事務作業を自動化できる「ソフトウェア・ロボット」のことです。

オフィスでは日々様々な事務作業が行われています。
例えばエクセルなどで作られた発注書のデータをもとに、発注システムに手入力やコピー&ペーストで必要な情報を入力する、などです。

「百聞は一見に然ず」ですので、実際にマイクロソフト社が提供しているデモを紹介します。こちらを見ていただいたほうが、どんな事ができるのかをご理解しやすいかと思います。

いかがでしょうか?ご自分のこんな作業も自動化できるのかな?と思いませんか?
もともとRPAや業務自動化という分野は、単純かつ定期的な作業を機械に任せて効率化することで、労働時間を短縮したり、人間はもっと高度な業務に取り組めるようにしたり、することを目的として発展しているので、この作業を自動化したい。と思えたなら正解だと思います。

しかし、RPA ツールは個人で導入するには非常に高価ですし、使いこなすにはスキルが必要になります。実際に導入してみたが、思ったように効果が出なかったなんて言う話も聞きます。

それが、無償で、使いやすいツールであれば導入の敷居がぐっと下がり、試してみよう!となるのではないでしょうか。事前に無償で導入し、RPAツールがどのようなものなのか。ご自身で体験することができ、且つ、ご自身の業務自動化にどれだけ効果がありそうか、体感できる。という点で、Power Automate Desktopの無償提供は大変大きなインパクトのあるニュースだったと思う次第です。

RPA の得意なことと、苦手なこと

非常に便利に見えるRPA ツールですが、万能ではなく、長所と短所があります。具体的には以下のようなことです。

【長所】
・作業が正確で人間のようなミスがない
・手作業に比べて、作業スピードが圧倒的に早い
・人間のように疲れないため、ずっと作業できる

【短所】
・アクシデントや例外に弱い、処理が停止する
・あらかじめ指示されたこと、命令されたことしかできない
・複雑な処理をするためには他工程の命令を設計し、指示する必要がある

経験の浅い社員に、業務を切り出して指示を出してあげるシチュエーションをイメージすると理解しやすいかと思います。その人のできそうなことを切り出して、プロセスを明確にして、指示を出してあげるということです。そのため、RPA ツールの導入に適した業務は、判断を伴わず、定期的に発生する業務が適している(最も効果的)と言えます。

Power Automate Desktop とは

では、Power Automate Desktop について紹介します。
Power Automate DesktopはMicrosoftのPowerシリーズと呼ばれるPower BI、Power Apps、Power Virtual Agentsなどと並ぶMicrosoft Power Platformの一部として、提供されておりました。

日本語に対応しており、後述する多種多様なアクションを備えたRPAツールとなっています。Microsoft社が提示している価格表は以下の通りです。
※アテンド型RPAライセンスのユーザーごとのプランです。

RPA - Power Automate Desktop
Microsoftの価格表:https://flow.microsoft.com/ja-jp/pricing/

価格面だけで語るのも気が引けますが、この価格で提供されていたRPA ツールが無償で使用できるというだけでも大きなインパクトです。
ただし、本記事で取り上げているのは
あくまで、Power Automate Desktop の無償提供が始まったものであり、上記のアテンド型RPAライセンスが無償提供されるわけではございません。

では、次にどんな事ができるのか、です。

Power Automate Desktopのアクション一覧は
変数、条件、ループ、遅延、システム、ファイル、フォルダー、圧縮、UIオートメーション、Web、Webオートメーション、Excel、データベース、メール、Exchange、Outlook、メッセージボックス、マウスとキーボード、クリップボード、テキスト、日時などなど・・・実に多岐にわたります。

これだけ見ても何ができるのかは分かりづらいですよね。上記のアクションの配下に詳細なアクションが存在します。ファイルを例に取ると、以下のようなものがあります。

アクション名説明
ファイルのコピー1つまたは複数のファイルを宛先フォルダーにコピーさせる
ファイルの移動1つまたは複数のファイルを宛先フォルダーに移動させる
ファイルの削除1つ以上のファイルを削除する
ファイルの名前を変更する1つまたは複数ファイル名を変更させる
ファイルからテキストを読み取りますテキストファイルの内容を読み取らせる
テキストをファイルに書き込みますファイルにテキストを書き込むか、または追加させる
CSVを読み取りますCSVファイルをデータテーブルに読み込ませる
CSVファイルに書き込みますデータテーブル、データ行、またはリストをCSVファイルに書き込ませる
ファイルパス部分の取得ファイルパスを表すテキストから1つまたは複数の部分(ディレクトリ、ファイル名、拡張子など)を取得させる
一時ファイルの取得一意の名前を付けた、空の一時ファイルをディスク上に作成し、ファイルオブジェクトを取得させる(これは表現であり、ファイルとそのすべての情報にアクセス可)
出典:https://enpreth.jp/media/microsoft-power-automate-action/

この一覧を見ると多少イメージが湧きますね。ファイルであれば、「ファイルのコピー」、「ファイルの名前を変更する」などが自動化できる事がわかります。これらのアクションを組み合わせて、業務の自動化を行います。フロー(自動化の処理の流れ)を作成する場合には、これらのアクションをドラッグ&ドロップで組み合わせて、必要な情報を追加することにより、作成することができます。
実際の使用方法などは次回以降に紹介させていただきます。

RPA - Power Automate Desktop

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は、RPAの基本といえるお話とPower Automate Desktopの簡単な紹介をさせていただきました。
RPAや業務自動化という分野は、非常に注目されているものの導入については少しハードルの高い領域でもあると思います。筆者の私見ですが、すでに効率化が進んでいる組織には導入されつつあるものの、導入すると本当に効果が上がると思われる組織には、まだスキルが足りない、予算的な問題あるなどから、導入がなかなか進んでいない印象を持っています。

今回のPower Automate Desktopの無償提供は、Windows 10 ユーザーのみではあるものの、RPA ツール導入の大きなブレイクスルーになるのではないかと感じています。政府も推し進めているDX(デジタルトランスフォーメーション)や働き方改革の一助となるのは間違いないのではないでしょうか。

次回以降は、インストールの方法や、実際の使い方、利用した際の注意点や勘所などをご紹介する予定です。

【RPA】働き方改革の第一歩 RPAツール「Power Automate Desktop」の導入【第2回】

【RPA】Windows 標準?無償のRPAツール「Power Automate Desktop」使ってみた! 【第3回】

【RPA】Windows 標準?無償のRPAツール「Power Automate Desktop」使ってみた! 【第4回】